矯正治療はどのくらいかかる?治療期間とその後の保定について
矯正中の過ごし方

「矯正治療を始めたら、どのくらいの期間がかかるの?」
「できるだけ短い期間で歯並びを整えたい」
「装置を外したら、矯正治療は終わり?」
矯正治療を検討するとき、治療費や装置の種類と同じくらい、治療にかかる期間が気になる方は多いのではないでしょうか。
矯正治療は、歯を動かして歯並びを整えるだけではありません。治療後に整えた歯並びを安定させる「保定(ほてい)」も含めて考えることが大切です。
今回は、矯正治療にかかる期間の目安や、治療期間に個人差がある理由、治療後に必要となるリテーナーについてご紹介します。
矯正治療はどのくらいの期間がかかる?
矯正治療の期間は、歯並びやかみ合わせの状態、年齢、治療方法などによって異なります。
永久歯が生えそろったあとの本格的な矯正治療では、一般的に2~3年程度かかることが多いとされています。
ただし、これはあくまで目安です。
歯並びの状態によっては比較的短期間で治療できる場合もあれば、歯の移動量が大きい場合や、かみ合わせ・骨格などを含めて治療する場合には、より長い期間が必要になることもあります。
そのため、
「矯正治療は2年で終わる」
「この装置なら1年で終わる」
というように、装置の種類だけで治療期間を決めることはできません。
実際の治療期間は、現在の歯並びやかみ合わせを確認したうえで、一人ひとりに合わせて考えていく必要があります。
なぜ矯正治療の期間には個人差があるの?
同じように見える歯並びでも、実際には歯の位置やかみ合わせ、顎の状態などが異なります。
治療期間に影響する主な要素には、次のようなものがあります。
歯並びやかみ合わせの状態
歯の重なりがどの程度あるのか、前歯の突出やかみ合わせのずれがどの程度あるのかなどによって、必要な歯の移動量が変わります。
歯を大きく移動させる必要がある場合には、その分治療期間が長くなることがあります。
年齢や成長の状態
お子さまの場合は、単純に歯を並べるだけではなく、顎の成長や歯の生え変わりを考慮しながら治療を進めることがあります。
そのため、お子さまの矯正治療は「何年で終わる」と一律に決めることが難しく、成長の段階や歯並びの状態を見ながら治療計画を考えることが大切です。
お子さまの矯正治療については、こちらのページでも詳しくご紹介しています。
治療方法や装置の違い
ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、治療方法によって使用する装置は異なります。
ただし、「この装置だから必ず早く終わる」というものではありません。
大切なのは装置そのものではなく、その方の歯並びに対して、どのような治療計画で歯を動かしていくかということです。
「できるだけ早く終わらせたい」と思ったら?
矯正治療を始めるなら、「できるだけ早く終わらせたい」と思うのは自然なことです。
しかし、矯正治療では、単純に歯を早く動かせばよいわけではありません。
歯や歯ぐきの状態を確認しながら、無理のない範囲で歯を動かしていくことが大切です。
また、治療中に装置の使用方法を守ることや、定期的に通院すること、毎日の歯磨きを丁寧に行うことも、スムーズに治療を進めるために重要です。
特にマウスピース矯正では、決められた時間装着することなど、患者さん自身の協力が治療の進み方に関係する場合があります。
矯正中の歯磨きについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
「矯正中の歯磨き、どうする?歯ブラシ・歯磨き粉の選び方から毎日のケアまで」
大人の矯正治療ではどのくらいかかる?
大人の矯正治療では、一般的に2~3年程度が一つの目安となります。
ただし、必要な歯の移動量やかみ合わせ、治療方法などによって期間は変わります。
また、矯正治療では「歯並びを整えること」だけでなく、
かみ合わせ
歯や歯ぐきへの負担
お顔全体とのバランス
治療後の歯並びの安定
なども考えながら治療を進めます。
そのため、「短期間で終わること」だけを目的にするのではなく、自分の歯並びにとって必要な治療を、無理のない計画で進めることが大切です。
大人の矯正治療については、こちらをご覧ください。
装置を外したら矯正治療は終わり?
ここで、もう一つ大切なポイントがあります。
それは、歯を動かす治療が終わったあとにも、歯並びを安定させる期間が必要だということです。
矯正装置を外した直後は、歯がまだ新しい位置に十分安定していません。
そのため、そのまま何もしないでいると、歯が以前の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こることがあります。
そこで使用するのが、リテーナー(保定装置)です。
リテーナーってどんなもの?
リテーナーは、矯正治療によって整えた歯並びを安定させるための装置です。
取り外しができるタイプのほか、歯の裏側に固定するタイプなどがあります。
どのタイプを使用するか、また1日の装着時間や使用期間は、治療内容や歯並びの状態によって異なります。
「矯正装置を外したから、もう装置をつけなくていい」と思われる方もいらっしゃいますが、歯並びを維持するためには、治療後の保定も大切な治療の一部です。
リテーナーはいつまで使うの?
「リテーナーは何年使うの?」
「ずっとつけ続けるの?」
この点も、よくいただくご質問です。
保定期間は一人ひとり異なりますが、一般的には、歯並びが安定するまで歯を動かした期間と同程度の期間、つまり2~3年程度リテーナーを使用します。
治療直後は比較的長い時間の装着が必要となりますが、歯並びの状態が安定してくるにつれて、装着時間を調整していきます。
ただし、歯並びは治療後も年齢や生活習慣などによって変化する可能性があります。
そのため、「何年使えば、その後は絶対に後戻りしない」という明確な期間があるわけではありません。
担当医と相談しながら、自分の歯並びに合った保定を続けていくことが大切です。
矯正治療は「歯を動かす期間」だけではありません
矯正治療というと、「装置をつけて歯を動かしている期間」を治療期間として考えがちです。
しかし実際には、
歯を動かす
↓
歯並び・かみ合わせを整える
↓
リテーナーで安定させる
という流れで、治療後の保定まで含めて考えることが大切です。
せっかく時間をかけて整えた歯並びだからこそ、その状態をできるだけ長く維持できるよう、治療後のケアもしっかり行っていきましょう。
「自分の場合はどのくらいかかる?」と思ったら
ここまでご紹介した治療期間は、あくまで一般的な目安です。
実際にどのくらいの期間が必要なのかは、
現在の歯並び
かみ合わせ
歯の大きさや位置
顎の状態
年齢や成長の状態
希望する治療方法
などによって変わります。
そのため、インターネットで調べた「平均の治療期間」だけで判断するのではなく、ご自身の歯並びではどのような治療が必要なのかを知ることが大切です。
当院では、矯正相談の際に現在の歯並びやかみ合わせを確認し、治療方法や治療期間についてできるだけ分かりやすくご説明しています。
「矯正すると何年くらいかかる?」
「自分の場合は、どんな治療が必要?」
「治療後のリテーナーはどのくらい必要?」
そんな疑問も、ぜひご相談ください。
矯正治療についてまだ迷っている方は、まずは「初めての方へ」のページもご覧ください。
まとめ
矯正治療の期間は、歯並びやかみ合わせ、年齢、治療方法などによって一人ひとり異なります。
永久歯が生えそろったあとの本格的な矯正治療では、一般的に2~3年程度が一つの目安ですが、すべての方に当てはまるわけではありません。
また、矯正治療は歯を動かして終わりではありません。
治療後にはリテーナーを使用して、整えた歯並びを安定させていく「保定」の期間があります。
「何年かかるか」だけではなく、「どのような治療をして、その後どう歯並びを維持していくのか」まで含めて考えること。
それが、矯正治療を始めるうえで大切なポイントです。
一覧にもどる
Contact
まずはお気軽に
ご相談ください
「自分に矯正が必要かわからない」
「どの治療方法が合っているのか知りたい」
そのような方に向けて、カウンセリングや検査を通して状態を確認しています。
治療を無理におすすめすることはありませんので、ご安心ください。