口ゴボ(上下顎前突)

口ゴボとは、上下の唇が前方へ突出し、口元が盛り上がって見える状態をいいます。口ゴボの基準の一つに横顔で鼻先から顎先を結んだ「Eライン」があり、Eラインよりも口元が大きく前にはみ出ていることが多いです。また機能面では、口唇が閉じにくく、見た目のコンプレックスだけでなく、むし歯・歯周病・ドライマウス・発音障害など機能面のトラブルを引き起こすこともあります。

口ゴボ（上下顎前突）の症状

• 唇が閉じづらく、歯が見えてしまう
• 口が開きっぱなしになり、口の中が乾燥しやすい（ドライマウス）
• 虫歯、歯周病、口臭の原因になりやすい
• 発音しづらい
• 転倒時、前歯をぶつけやすい、折れやすい（外傷の危険性）
• 口呼吸

口ゴボ（上下顎前突）の原因

骨格性の要因と歯性の要因に加え、筋機能性の要因に大別されます。また、それらの複合的な要因の場合も考えられます。

• 上顎骨の過成長、下顎骨の過成長、またはその両方
• 下顎の劣成長
• 前歯が前に出ている、前傾している
• 口呼吸、舌突出癖
• 口腔周囲筋の弱さ

口ゴボ（上下顎前突）の治療方法

1. 抜歯により確保したスペースへ前歯を下げてくる方法
2. 非抜歯
   1）歯と歯の間に0.1～0.5㎜程度切削して隙間を作り（IPR）その隙間を使い、歯を動かす方法
   2）歯列の幅を拡げて歯を並べる隙間を作る
   3）歯列全体を後ろに下げて隙間を確保する方法
3. 外科的矯正治療
4. 筋機能療法（MFT）の利用
5. 慢性鼻炎や咽頭扁桃肥大に伴う口呼吸の場合は耳鼻科への受診

などがあげられます。
ご自身が抜歯になるか非抜歯になるか、はたまた外科的矯正治療が必要となるかは、実際のお口元と検査結果を踏まえての判断となります。

口ゴボ（上下顎前突）を予防するために