
すきっ歯
すきっ歯
すきっ歯(空隙歯列)とは、歯と歯の間にすき間ができている咬み合わせを指します。特に前歯の中心にある歯のすき間を正中離開といいます。
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乳歯列期のすきっ歯は、永久歯の生えるスペースを確保するために必要となるので、あえて隙間を閉じる必要はありません。ただし、上唇小帯が原因となり正中離開を起こしている場合には、上唇小帯切除術が必要となります。また、悪習癖によるすきっ歯の場合は習癖に対するアプローチが必要となります。
永久歯列期では、スペースの位置や大きさにより異なりますが、歯の本数が規定数あり、軽度の場合には、矯正治療のほか、プラスチックを詰めるなどの治療でも対応可能となります。先天性および後天性欠如歯を伴ったすきっ歯の場合は、咬み合わせを考えたうえで、矯正治療し隙間を閉じるか、または隙間を残し、そこにかぶせものをして隙間を埋めるかなどの判断をする必要があります。
指しゃぶりや舌で歯を押す癖などを早期に改善することで歯並びへの影響を最小限にすることができます。口腔周囲の悪習癖には口腔筋機能療法(MFT)が効果的です。原因を探り解消していくことも大切です。
定期検診で歯の数を確認しましょう。足りない場合や埋伏歯の場合、どのタイミングで矯正治療が必要となるかタイミングを計ることができます。また、定期検診では上唇小帯の位置の把握もできます。
気になることがありましたら、お気軽にクリニックまでご相談ください。
軽度ならプラスチックによる補填(レジン充填)や部分的なかぶせもの(ラミネートベニア)などで補える場合もありますが、舌癖や小帯異常があると再発しやすいため、根本原因を取り除くことを含めた矯正治療が必要となる場合もあります。
治療方法には、セラミックブラケットやリンガルブラケット、マウスピース型矯正装置など、いくつかの選択肢があります。カウンセリング時にご相談いただけましたら、ご提案させていただきます。
年齢や使う装置により費用は異なります。
矯正治療により歯を動かし終えた直後は、歯は骨の中で不安定な状態にあるため、後戻りのリスクはとても高くなります。後戻りを最小限にするためには、リテーナー(歯を骨の中で安定させる装置)を歯科医師の指示に従って使用していただく必要があります。
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