受け口（下顎前突、反対咬合）とは

受け口（下顎前突）とは、下顎全体や下の前歯が 上の前歯より前へ突き出し、上下の歯が逆に咬み合った状態を指します。

受け口（下顎前突、反対咬合）の症状

• • 下あごが前に突き出た横顔が気になる
  • 食べ物が咬みづらい
  • 「さ・た・ら」行がこもり滑舌が悪い
  • 口元を隠しがちである
  • 顎関節への負担を感じる

受け口（下顎前突、反対咬合）の原因

骨格性の要因と歯性の要因の二つに大別されます。また、その両者の複合的な要因の場合も考えられます。

• 下顎骨の過成長または上顎の劣成長
• 遺伝的要因
• 指しゃぶりや舌癖、口呼吸などの悪習癖
• 乳歯のむし歯や早期抜歯で噛み合わせがズレたまま成長し、骨格のアンバランスが固定化されてしまった

など

受け口（下顎前突、反対咬合）の治療方法

治療法は年齢・骨格・症状の強さで変わります。
成長期（6〜12歳）には上下顎の骨の成長を期待できるため、上下顎骨のアンバランスを整えていくような装置の検討を行います。
中高生〜成人ではワイヤーによる矯正治療やインビザラインなどマウスピース型矯正装置を用いて治療します。しかし重度の場合は、顎変形症として外科的矯正手術を併用し骨格そのものを動かして治療することを検討します。顎変形症の疑いがある場合は、提携先の大学病院へのご紹介をさせていただきます。

出っ歯（下顎前突、反対咬合）を予防するために

悪習癖の改善

指しゃぶりや舌癖、口呼吸などを早期に改善することで歯並びへの影響を最小限にすることができます。口腔周囲の悪習癖には口腔筋機能療法（MFT）が効果的です。原因を探り解消していくことも大切です。

3歳頃から定期歯科健診を受け乳歯の早期抜歯を防ぐ

乳歯の早期喪失を防ぐために、幼い年齢の時から歯磨きの意識付けをすることで、咬み合わせがアンバランスになるのを防ぐことができます。

気になることがありましたら、お気軽にクリニックまでご相談ください。

よくある質問（Q &A）